先日のNHKスペシャルに引き続きつらつらと考えてみた。


知っている人で、こういう人がいた。
戦争が終わった離島で父親を亡くし、母親は将来に絶望し地方に隠れてしまい
祖母に託された兄弟もない女の子。
中学卒業時に島を出て就職し、結婚し子どもに恵まれたが、
係累のない身ゆえにぎやかな家庭が欲しかった)
高度成長経済期とはいえ、
平凡なサラリーマンの稼ぎでは苦しい時もあり、
仕事を探すも中卒の(身内の助けも得られない)子持ち女性には
内職か単純労働の非正規雇用しかない。
昔から子持ち女性はワーキングプアだったのかも知れない。
でもその頃は、まだ明日は今日より良くなると信じられた。
そう信じながら、苦労が報われないまま他界した。


電車に乗ると中吊り広告にはあれを買えこれを買えと
煽る大きな文字や着飾った男女がひしめいている。


オンエアされた胸の痛い映像とのあまりのギャップ。